新作能・紅天女

http://www.ntj.jac.go.jp/performance/124.html
能を観るのは初めて。
(狂言は(子供向けのを)小学生の時に見たことがある。)


今回の演目は紅天女
ガラスの仮面」という長編マンガの劇中劇にあたる。


衣装も冠も美しい。
冠は、ゆらゆらと飾りの揺れる雅さにうっとり。
それから囃子(笛、小鼓、大鼓、太鼓)の、特に大鼓の響きが気に入った。
http://www.iijnet.or.jp/NOH-KYOGEN/visitor/noh7/noh7.html

演者は移動をとても雅に行うので時間がかかる。
でも、つま先・指先まで神経をピンと通わせつつ
しなやかな動きをしているのがよくわかる。
時間をたっぷり使いながら、
細やかに気を遣っている動きを観られる。
なんて贅沢なのだろう。


歌舞伎と違って、イヤホンガイドのようなものはないので、
事前にパンフで予習するといいかも。
(パンフには台本が載っているので予習・復習ができる。)


ただ、せりふと地唄の内容が少しかぶるので
観ている間によく意味がわからなくなってしまっても、どうにかなる。
(“〜〜候。”とかよく出てきた。
高校で古典の授業を真面目に受けておけば良かったと少し反省。)



能の世界では
同じ演目を複数回行うのは珍しいらしい。
(今回は、24日に2回、25日に1回の公演がある)


5月には銀座で再演があるそうで。
多くの人が楽しめるのは嬉しいことだ。